(更新)24日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前営業日比173円70銭(0.52%)高の3万3625円53銭で終えた。祝日前の22日の米株式相場、23日の欧州相場の上昇が支援材料となった。上げ幅は300円を超えて7月3日につけた年初来高値(3万3753円)を上回る場面があったが、上値では戻り待ちの売りが出た。
日経平均は午前に一時366円高の3万3817円まで上昇した。欧米を中心に金利上昇のピークアウト感が強まっており、東エレクなどグロース(成長)株に買いが入った。外国為替相場でこのところ続いた円高・ドル安の流れが一服し、輸出採算の改善期待からトヨタなど自動車株の上昇も目立った。
ただ、買い一巡後は伸び悩んだ。日経平均は今月に入って祝日前の22日までに2592円上昇していた。短期的な過熱感から利益確定目的の売りが出て、後場には上げ幅を縮めた。米株市場は23日が感謝祭で休場だったため、市場では「午後にかけては相場を押し上げるほどの新規材料が乏しかった」(国内証券のストラテジスト)との見方があった。香港のハンセン指数などアジアの主要株式相場が下落したのも重荷となった。
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、12.75ポイント(0.54%)高の2390.94で終えた。JPXプライム150指数も続伸し、3.73ポイント(0.35%)高の1060.54だった。
東証プライムの売買代金は概算で3兆2516億円。売買高は12億2195万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1057と、全体の約6割を占めた。値下がりは541銘柄、変わらずは61銘柄だった。
三菱重やレゾナック、サイバーが高い。シャープやダイキン、王子HDは下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕