スペードの女王          ♠♠♠♠♠♠

コロナ暴落で自暴自棄になり滅茶苦茶な信用取引をしてきました。それを戒めるため、他人の目に触れるブログで記録を付けることとしました。時間をやり繰りして、毎日地味に、時として大胆なトレードをしていきたいです。よろしくお願いします。

雑記 ギャンブラー乱読派

『ロビンソンクルーソー』読了して、メルヴィル『白鯨』に入っている。

wikiによれば、ロビンソンクルーソーは、1719年、デフォー59歳の時に出版。59歳とはこれ如何に。当人は権力中枢に関与しながら小説を書いたようだ。アドレナリン出まくりだったのだろうか。何となく19世紀前半年の小説なのかなと思っていたが、更に100年古い。漂流先で自給自足が成り立つのが面白い。我こそは大英帝国代表という気概を表現していくためには、食うに困らないという前提が必要だったのだろう。ちょっと気になったのは、漁労とウサギのような動物、単に作者の好みか。アメリカ大陸を巡っては、英・西班牙・仏蘭西バチバチと火花を散らしている時期で、カリブ海奴隷貿易の要衝だ。パックスブリタニカはまだ先のことであるが、スペインの喉に引っ掛った魚の小骨、版図に大英帝国の赤の点、一人の男が実効支配して点を踏ん張っている様は、18世紀から20世紀に至るまでイギリス人に大受けだったに違いない。島の領有宣言や蛮人について理屈をこねる所は、『アーロン収容所』を思い出してニヤついてしまった。丸木舟に対するこだわりは、俺達海洋民族だぜという意気込みだろう。なかなか楽しい物語だった。小説ごときは、されど小説は、書評や出版社の売り込み文句を忘れて楽しむのが吉だ。例えば、日本の『人間失格』、『蟹工船』、『野火』のように何某かのレッテルを張られているものも、素直に読めば凄くよい。

『白鯨』は、アメリカ小説という枠では古参ということで、あとフォークナーが愛読していたということで手に取った。寝る前に読んでいるが3ページぐらいで寝落ちしてしまう。